☆久御山町 みゆき食堂さまは、2018年に惜しまれつつ閉店されました。
長い間、美味しいご飯を提供し続けて下さり、有難うございました。
みなさん、こんにちは。
めし屋で味の濃~い生姜焼きを食べながら、瓶ビールを短~いコップで飲んだくれたい。
そんなささやかな楽しみを叶えたい清水です。
さて今回は、ローカルめし屋探訪というテーマのクエスト第一弾。
長年にわたり、車移動の仕事をしている中で、いつもボンヤリ感じていたこと。
ロードサイドに時々あらわれる、ドライブイン的なめし屋。
田舎出身のわたくしには、異常な程のノスタルジックな気分を呼び起こすのです。
幼きころに、新潟の山の中のドライブインのめし屋で親父と食べたどんぶり飯。
時代は流れ、そういう店には寄らなくなったなぁ・・・でも、気になるなぁ。絶対にああいう店で出るのって、何がって訳じゃないけど妙~に美味いんだよなぁきっと・・・
という思いを実行に移してくのがこのクエストなのだ。
では一発目、いってみよう!
久御山町 みゆき食堂はまさにノスタルジア
京都府は久御山町の国道一号線久御山ジャンクション近くの国道沿いにある、クラシカルなスタイルのまさにめし屋という佇まい。みゆき食堂
京都で仕事をするようになってから、ず~っと前を通り過ぎるだけだった。しかし、ず~っと気にはなっていた。
国道沿いに、あのだだっ広い駐車場。そして看板。国道一号の西側にある外観はこんな感じ。
夜に撮影したので、雰囲気が少々伝わりにくいのだが、むしろ懐古的ドライブインには夜の方がイイかも。
駐車場に入っていくと、少し古めのクラウンが停まっている。時刻は20時に近い。
停めた車の中から、店内を覗いていると、店内からもお店の人がこちらを覗いてくる(笑)
このまま居続けると心配をかけるので、勇気をだして店内へ突撃。
店内の様子はこんな感じ。
むぅ・・・まさに、イメージどおりの昭和レトロな食堂感が。
おかずを選んで、自分で取り出すためのガラス棚が左に見える。この時は天ぷらが一品だけ入っていた。どうやら閉店間際のようだ。
中にはお客さんが一組。老夫婦と孫らしき男の子。こちらに気づいて、ご主人がやたら気にしてくれて、気さくに話しかけてきた。ご近所で、しょっちゅう訪れるらしい。うらやましいことに、瓶ビールを小気味よいテンポで飲んでいた。ええのぉ・・・
当方は車なので、ポットに書いてある温茶を頂く。
メニューを見渡して、安定のメニュー、親子丼と豚汁を注文。出てくるまでの間、先客のご夫婦や店員のお母さんとお話しする。もうこの場所で、何十年も営業されているそうだ。国道沿いなだけに、やはりトラックドライバーや近隣の会社の、モリモリ食べる労働者の人たちが主なお客さんらしい。
先客のご夫婦は、今夜は孫を一晩預かるのだそう。お孫さんを預かるときに、車でここへ一緒に来て、食堂の美味い料理をアテに一杯ひっかけるのがご主人の何よりの楽しみなのだと、嬉しそうに語る。
と、そうこうしていると料理が来た。
むお~!!美味そう!!
食器の感じとか、まさにめし屋の親子丼て感じ!
あの表の看板とかに「めし 豚汁 うどん」とかでかでかと書かれていると、やけに美味そうに思えてくるのだけど、まさにその雰囲気どおりの料理。
さっそく温かいうちに頂く。めしは温かいうちに食べないと、作ってくれた人に対し、失礼にあたるからね。
「ハフハフ・・ガッガッ・・・ずず~・・・ふは~~」「コリコリ・・もぐむぐ」
親子丼の味付けは、やや濃いめで甘みも十分。卵がいい具合に半熟で長年の職人技を感じさせる出来映え。豚汁は閉店間際のおかげか、具材にやたら味がしみ込んでいて、凄く美味い。容量もたっぷりで、最近は食事量が落ちてきた腹にはずしんと響くほど。
ガツガツムシャムシャと食べ続けて、あっという間に完食。
食後は温茶をすすりながら、お店の大将とお話しの続き。
昔は従業員ももう少し多くて、二階で休憩やらもやっていたそうだが、お体がしんどくなってきて、二階の営業はやめたそう。営業時間も、前は朝の7時には開店していたそうだが、それも今はもう少し遅くからの営業に切り替えて暫く経つとのこと。
トラックドライバーのお客さんが多く、わたしも運転で移動することが多い話をしていたら、トラックドライバーたちの恐ろしい事故話をよく聞くよ、とご主人が語り出した。
そんな話をしていたまさにその時!
「ガッッシャーン!!ゴン!ガラカラカラ・・・」
店の表から明らかに事故と分かる衝突音が。大将とお客のご主人、わたしで慌てて外へ出てみた。
写真を撮るのははばかられたので無いが、店の前の信号の有る交差点で、車とバイクが横をすり抜けざまに衝突したようだ。バイクは大破し、車の側面にも大きな傷がいっていた。
幸いにも、バイクの男性は茫然と立ち尽くす事はできる程度の怪我だった。しかし両手を胸くらいに持ち上げて固まっている。
見ると、手のひらを怪我したようで、両手のひらから出血している。
わたしは持っていた浄水で、手のひらを洗って、タオルを巻いて、とりあえずの処置。
やがて警察が来て、その後、バイクのドライバーは念のために病院に。
事故の話をしていて、まさに事故が起きるとか、けっこうドキっとするもんだな~@@:
一騒動が落ち着いたら、その場のみんなに別れを告げ、一足先にお店を後に。外の看板はこんな感じ。
ロードサイドのめし屋らしいエピソード発生で、記憶に残るローカルめし屋探訪の幕開けとなった。